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呼吸器

クループ症候群

クループ症候群さまざまなウイルスが原因となり、かぜをひいたときに、のどの奥の声帯(声を出すところ)近くが炎症を起こして、オットセイの声のような咳(または犬が吠えるような咳)が出ます。声がかすれたり出にくくなったりもします。
のどの腫れが強くなると、息を吸うときにヒューヒューという音が出て息苦しくなります。特に夜間や睡眠中に悪化しやすく、外に出ると急に改善することもあります。

治療

  • のどの腫れを抑える薬(ステロイド)を飲んだり、吸入したりします。
  • 息苦しさが強いときは入院が必要になることもあります。

家庭で気をつけること

加湿

お風呂でモクモクと湯気を立てる、冷たいミストの出る加湿器を使うなどが有効です。

散歩

外出して冷気を吸うと落ち着くことがあります。

食事

息苦しいときは無理に食べさせるべきではありません。咳こみや息苦しさが落ち着いた時に少しずつ食べさせてください。

夜間

日中は症状が落ち着いていても、夜間に悪化が多いので注意が必要です。

こんなときはすぐに受診を

  • 息を吸うときにヒューヒュ―する
  • 息苦しそうなとき
  • 強い咳で眠れないとき

幼稚園・保育園・学校

出席停止の基準はありません。通常のかぜと同様に対応してください。

急性気管支炎、喘息性気管支炎

急性気管支炎、喘息性気管支炎小さなお子さん(およそ3歳くらいまで)は、気管が細くて柔らかいため、気管支炎で気管の粘膜に炎症が起こると、喘息と同じようなゼイゼイ、ヒューヒューする喘鳴が出るため喘息性気管支炎と呼ばれます。発熱、鼻水、咳などのかぜ症状も同時に出ることがほとんどです。喘息発作とは違い病気の本体は気管支炎ですが、症状からの区別は困難です。
4歳を過ぎれば気管支炎でゼイゼイが出ることはほとんどなく、ゼイゼイが出れば気管支喘息の可能性が高いです。また、4歳未満でも①喘息の家族歴がある、②かぜもひいてないのに季節の変わり目や朝方にぜいぜいが出る、③吸入で症状が改善する、などがあれば気管支喘息と診断されることもあります。
1歳未満の乳児で呼吸困難がひどい場合は、気管支よりさらに細い細気管支に炎症が起こる急性細気管支炎の可能性があり、入院治療が必要です。

治療

  • 原因はほとんどがウイルスであり、抗菌薬は無効です。
  • 気管を広げるお薬、痰を切りやすくするお薬を飲んだり吸入したりします。
  • 息苦しさが強いときは入院が必要になることもあります。

家庭で気をつけること

努力性呼吸の有無

ゼイゼイがある時にもっとも注意しなければいけないのは、努力性呼吸の有無です。努力性呼吸とは、

  1. 多呼吸(呼吸が速い)
  2. 陥没呼吸(息を吸うときにのどの下・肋骨の間・みぞおちなどがペコペコする)
  3. 起坐呼吸(横になると苦しい)

などです。努力性呼吸があれば、すぐに病院を受診してください。

加湿

乾燥していると、咳やゼイゼイが出やすくなります。

水分

水分をとると、痰がきれやすくなります。

寝るとき

上半身を起こした姿勢の方が楽に呼吸ができます。

こんなときはすぐに受診を

  • 努力性呼吸があるとき
  • 咳がひどくて全く眠れない、哺乳ができない、繰り返し嘔吐するとき
  • ゼイゼイしていても、呼吸が落ち着いていて、水分もとれて、ときどき軽く咳をしている程度であれば、翌朝の受診でもかまいません。

肺炎

肺炎口と鼻から吸った空気は、のど⇒気管⇒気管支⇒肺胞に至ります。それと同様に、のどから侵入した病原体(ウイルスや細菌)が上気道(口・鼻・のど)で炎症を起こすと上気道炎(いわゆるかぜ)、下気道(気管支や肺胞)に炎症が及ぶと、気管支炎、肺炎になります。
発症初期はウイルス性のかぜ症候群だったのが、悪化してこじれると肺炎になることがあります。発症初期の診断は困難であり、発熱や咳が長引くときに血液検査、レントゲンなどの検査が必要になります。



治療

  • 細菌が原因のときは抗菌薬を使います。ウイルスが原因のときは対症療法(解熱剤や咳止めで症状を和らげる)を行いながら自然治癒を待ちます。
  • 酸素の値が低かったり、息苦しさが強いときは入院が必要になります。

家庭で気をつけること

呼吸の状態

家庭でもっとも注意しなければいけないのは、呼吸の状態です。多呼吸(呼吸が速い)、陥没呼吸(息を吸うときにのどの下・肋骨の間・みぞおちなどがペコペコする)、起坐呼吸(横になると苦しい)、などがあれば、すぐに病院を受診してください。

加湿

乾燥していると、咳やゼイゼイが出やすくなります。

水分

水分をとると、痰がきれやすくなります。

こんなときはすぐに受診を

  • 発熱が5日以上持続する。
  • 呼吸が苦しそう
  • 咳がひどくて全く眠れない、哺乳ができない、繰り返し嘔吐するとき

急性扁桃炎

急性扁桃炎39~40℃の高熱ではじまり、熱が4~5日続きます。典型的な場合は扁桃腺に白苔(白い膿)が付着します。軽い鼻水、咳も出ることもあります。
原因は溶連菌、アデノウイルス、EBウイルス、エンテロウイルスなど様々です。溶連菌とアデノウイルスは、のどを綿棒でこすって検査する迅速検査で診断します。
無症状の期間を挟んで、数週間間隔で何度も繰り返す場合は、周期性発熱症候群(PFAPA症候群)の可能性があります。

治療

  • 溶連菌が原因のときは抗菌薬を使用します。
  • PFAPA症候群のときはステロイドを使用します。

家庭で気をつけること

発熱

4~5日間くらい高い熱が続きます。熱が長引くことは覚悟して、熱さましを上手に使ってのりきりましょう。

食事

口の中が痛いので食欲が低下します。熱いもの、辛いもの、酸っぱいものを避け、のどごしのよいもの(ヨーグルト、プリン、ゼリーなど)を食べさせてください。

こんなときはすぐに受診を

  • 5日して熱が下がらない。
  • 水分をとらず、12時間以上おしっこが出ない。
  • 元気がなく、ぐったりしている。

幼稚園・保育園・学校

溶連菌の場合は、抗菌薬を飲みはじめてから24時間以上経過するまで出席停止です。
溶連菌以外の場合は、熱が下がれば登園・登校可能です。

急性中耳炎

急性中耳炎鼓膜の奥の中耳と呼ばれる場所に、細菌やウイルスが入り込んで炎症が起こる病気です。かぜなどをきっかけに起こることが多く、耳を痛がったり、熱が出たり、耳だれが出たりします。小さなお子さんは痛みを訴えられないので、機嫌が悪くぐずったり、しきりに耳をさわったりすることがあります。

治療

  • 細菌が原因になっていることも多く、通常は抗菌薬を5~10日間使用します。
  • 鼓膜の炎症が軽度の場合は自然に治ることも多いため、抗菌薬を使わずに様子をみます。
  • 抗菌薬でよくならない場合で鼓膜切開が必要なケースでは、耳鼻科に紹介します。

*大事なことは、数日ごとに鼓膜を観察してもらうこと、処方された薬を自己判断で勝手にやめないことです。

家庭で気をつけること

鼻水

鼻水が多いときには、家でこまめに吸い取ってあげましょう。

入浴

鼓膜がやぶれて耳だれが出ている時は、入浴時に耳の中に水が入らないように注意しましょう。

滲出性中耳炎

鼓膜の奥に液体がたまりっぱなしになる病気です。聞こえにくかったり、耳がつまった感じがしたりします。熱や痛みが出ることはありません。状態によっては鼓膜を切開したり、チューブを入れたりする必要があり、耳鼻科に紹介します。

こんなときはすぐに受診を

  • 高熱が5日以上持続するとき
  • 耳が痛くて我慢ができないとき

幼稚園・保育園・学校

痛みや熱がなければ登園・登校可能です。うつる病気ではありません。プールは主治医の許可をもらってからにしましょう。